iPadパスコード忘れても大丈夫!パソコンなしで初期化してロックを解除する方法
著者 川端 和羽 最終更新日 2025-03-05 / カテゴリiPhoneパスコード解除
最近ではTouch IDやFace IDが主流となり、数字を使ったiPad パスコードを利用して画面ロックを解除する機会は減っているかもしれません。しかし、デバイスの再起動時や生体認証が使えない場面では、iPad パスコードが必須となります。普段から生体認証に頼っている方は、いざという時にiPad パスコードを忘れたと焦ってしまうことも少なくありません。
iPadパスコードを忘れた場合、デバイスを再び使えるようにするためにはiPadの初期化が必要です。この記事では、iPad パスコードを忘れた場合の初期化方法を、パソコンなしでも実行できる手順を含めて詳しく解説します。さらに、初期化したい後のデータ復元方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- Part1.パソコンなしでiPad パスコードを忘れた場合の初期化方法
- Part2.iPadパスコードを忘れた場合の強制初期化方法
- 方法1.iPadをリカバリーモードにして初期化する【iTunes利用】
- 方法2.iCloudの「iPadを探す」機能でデータを消去し初期化する
- 方法3.専門ツール「4uKey」を使って簡単にiPadを初期化する
- Part3.iPadを初期化した後のデータ復元方法
Part1.パソコンなしでiPad パスコードを忘れた場合の初期化方法
これから、iPad パスコードを忘れた場合に、パソコンなしで画面ロックを解除するための2つの対処方法をご紹介します。特に、iPad 初期化が必要な場面で役立つ方法を詳しく解説します。
方法1.iPad本体から直接初期化する【パソコンなし】
事前にFace IDまたはTouch IDを登録していて、かつ再起動後ではない場合、iPadパスコードを忘れた状態でも、iPadをリセットしてロック解除が可能です。以下に、iPad初期化の手順を説明します。
- iPadのホーム画面で「設定」アプリを開きます。
- 設定メニューから「一般」をタップします。
- 「一般」メニュー内で「リセット」を選びます。
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。これにより、iPadが工場出荷時の状態に戻ります。
- 必要に応じて、iPadのパスコードを入力します。
- 初期化を確認するメッセージが表示されるので、「iPadを消去」を選んで再度確認します。
- 初期化が完了すると、iPadが再起動し、初期設定画面が表示されます。
注意事項:
- iPad本体の初期化には、現在使用中のパスコードの入力が必要です。そのため、パスコードを忘れた場合、この方法では根本的な解決にはなりません。
- 再起動後にはパスコードが必要となるため、再起動を避けることで、パスコードを忘れた状態でも使い続けることが可能です。例えば、充電をこまめに行うなどの対策が有効です。
方法2.パスコード入力を10回失敗させて自動初期化する【パソコンなし】
iPadの仕様を利用して、強制的に初期化する方法もあります。ただし、この方法は「データを消去」機能が有効になっていることが前提です。
さて、「iPadの仕様を利用する」と書きましたが、試しにパスコードをわざと5回以上間違えてみてください。すると、このような画面が表示され、iPadは一時的に利用できなくなると思います。
- 6回.....1分
- 7回.....5分
- 8回.....15分
- 9回.....60分
- 10回.....完全使用できません

「データを消去」がオンになっていれば、10回目の失敗で自動的にiPad初期化が実行されます。

注意事項:
- 「データを消去」がオフの場合、「iTunesに接続」と表示されます。その場合は、次のPart2で紹介するiTunesを使った初期化方法を試してください。
- この方法は、データが完全に消去されるため、事前にバックアップを取っていない場合は重要なデータが失われる可能性があります。
Part2.iPadパスコードを忘れた場合の強制初期化方法
iPad パスコードを忘れた場合、iPad 初期化を行ってロックを解除する方法があります。この方法は、iPadのデータを消去して初期化するため、バックアップがあれば復元が可能です。
方法1.iPadをリカバリーモードにして初期化する【iTunes利用】
リカバリーモードを利用した初期化は、iPad パスコードを忘れた場合の定番対処法です。この方法では、iPadを工場出荷時の状態に戻すことで、パスコードをリセットできます。
まず、お使いのパソコンにiPadを繋げます。iTunesを持っていない方は事前にインストールしておいてください。
次に、iPadをリカバリーモードにします。ただし、モデルによってやり方が異なるため、以下を参考にしてください:
- Face ID搭載モデル(iPad Proなど):音量アップボタンを押して離し、音量ダウンボタンを押して離した後、電源ボタンを長押しします。
- ホームボタン搭載モデル: ホームボタンと電源ボタンを同時に長押しします。
iPadがリカバリーモードになった後、iTunesで次のようなウィンドウが表示されます。二つの選択肢のうち、[復元]を選択してください。
「工場出荷時の設定に戻してもよろしいですか?」と表示されたら、[復元とアップデート]を選択してください。
するとiPadの初期化が始まりますので、しばらく待機します。
iPadが初期化され、再起動後、初期設定画面が表示されます。必要に応じてiCloudバックアップから復元できます。
注意事項:
- USBケーブルが正常に接続されているか。
- 別のUSBポートを試す(特にMacやPCの背面ポートがおすすめ)。
- iTunesが最新バージョンであるか。
- iPadの画面に「iTunesに接続」と表示されているか。
iPadをリカバリーモードに入れても、iTunesで認識されない場合があります。この場合、以下を確認してください:
方法2.iCloudの「iPadを探す」機能でデータを消去し初期化する
iPad パスコードを忘れた場合、iCloudの「探す」機能を使ってリモートで初期化することも可能です。ただし、事前に「iPadを探す」機能が有効になっている必要があります。
まず、インターネットに接続できる端末で「iPadを探す」サイトにアクセスし、お使いのApple IDとパスワードを入力します。
ログイン後、画面の「デバイスを探す」というところをクリックし、お使いのApple製品一覧からロックされたiPadを選択します。
iPadの情報を確認してから、「このデバイスを消去」を選択してください。
次のウィンドウが開いたら[続ける]をクリックしてください。
連絡先とメッセージの入力画面が開きますが、無視して[次へ]を押してください。
Apple IDのパスワードをもう一度入力して、[消去]をクリックします。これで自動的にiPadが初期化されます。
注意事項:
- 「iPadを探す」機能が無効になっている場合、この方法は利用できません。
- リモートでの初期化は、iPadがインターネットに接続されている場合のみ可能です。
方法3.専門ツール「4uKey」を使って簡単にiPadを初期化する
iPadの初期化はiTunesとiCloudを使うのが基本ですが、第三の選択肢としてiPadパスコード解除に特化したツールである「Tenorshare 4uKey」もご紹介します。
Tenorshare 4uKeyは、iPhone/iPad/iPod touch向けの強力なパスコード解除ツールとして、見やすいレイアウトが特徴で、基本的には画面に表示されるボタンを押すだけでロック解除できますので、特にパソコン初心者の方にオススメな方法です。
「Tenorshare 4uKey」を利用して、iPadのパスコードを忘れた場合にiPadを簡単に初期化できます。このツールを使用すると、iTunesやiCloudを使わずにiPadを初期化できます。
お使いのパソコンにTenorshare 4uKeyをインストールしてから、ソフトが起動します。
メイン画面の[画面ロックを解除]をクリックし、Lightningケーブルを使ってiPadとパソコンを接続してください。
iPadが認識されたら、[開始]ボタンをクリックします。
次に、iPadのパスコードロック解除に必要なファームウェアをダウンロードします。[ダウンロード]ボタンを押してください。
ファームウェアのダウンロードが終わると次のような画面に切り替わります。[解除開始]ボタンを押してください。
iPadロック解除にも少し時間がかかります。終わるまでしばらくお待ちください。
しばらくすると、ロック解除成功の画面に切り替わります。iPadが初期化されて、パスコードロックを削除しました。
関連動画は以下にご参考にしてください。
関連記事: iPhone パスコードを忘れた場合の解除裏ワザ
Part3.iPadを初期化した後のデータ復元方法
ここまで、iPad パスコードを忘れた場合の初期化方法を詳しく説明してきましたが、初期化を行うとiPadに保存されているすべてのデータや設定が消去されます。そのため、初期化後に以前の使用環境に戻すためには、バックアップからの復元が必要です。以下では、iCloudとiTunesを使ったバックアップ復元方法を解説します。
やり方1:iPad 初期化後、iCloudのバックアップから復元する【パソコンなし】
iCloudを利用した復元は、パソコンなしでも簡単に行える方法です。事前にiCloudバックアップを作成している場合、以下の手順でデータを復元できます。
- まず、初期化したiPadを開き、初期設定を行います。
- 途中で「Appとデータ」という画面になりますので、ここで「iCloudバックアップから復元」を選択します。
- Apple IDの入力画面が開いたら、バックアップ作成時に使用したApple IDおよびパスワードを入力します。
復元したいバックアップを選択し、指示に従って操作を進めます。
復元が完了すると、以前のデータや設定がiPadに戻ります。
注意事項:
- iCloudバックアップは、定期的に自動で作成されますが、手動でバックアップを取ることも可能です。
- 復元には、十分なインターネット接続が必要です。Wi-Fi環境での実行をおすすめします。
やり方2:iPad 初期化後、iTunesからバックアップを復元する
iTunesを使った復元は、パソコンがあれば確実にデータを戻せる方法です。事前にiTunesでバックアップを作成している場合、以下の手順で復元できます。
- 初期化したiPadをパソコンに接続し、iTunesを起動します。
- iPadが認識されると、iPadの情報やオプションが出てきますので、「バックアップ」欄の[バックアップを復元]をクリックします。
- 復元したいバックアップファイルを選択し、復元を開始します。
あとはしばらく待つだけでOKです。
注意事項:
- iTunesバックアップは、パソコンのストレージに保存されるため、十分な空き容量が必要です。
- 復元中はiPadをパソコンから切り離さないように注意してください。
やり方3:バックアップがない場合の対処法
以上は、バックアップがあった場合、データの復元ができます。しかし、iPad 初期化を行った後、バックアップがない場合、どうすればいいですか。以下の方法で試してみてください。
- Appleサポートに問い合わせる
- データ復旧サービスを利用する
- データ復旧ツールを試す
- クラウドサービスやアプリのデータを確認する
まとめ
本記事では、iPadでパスコードを忘れてしまった場合の初期化方法と対処方法(パソコンなし/ある)についてご紹介しました。初期化方法としては、iTunesやiCloudを使う方法が一般的ですが、これらでうまくいかない場合は、Tenorshare 4uKeyを活用する選択肢もあります。パソコンに不安がある方は、最初からiPadパスコード解除ツールを使用する方が便利です。
また、初期化後にはバックアップから復元が可能ですが、バックアップを取っていない場合はiPad内のデータがすべて失われてしまいます。万が一の事態に備え、普段から定期的にiPhoneやiPadのバックアップを取ることを心がけましょう。
- パスワードなしでiPhone・iPad・iPodからApple IDのロックを削除可能
- iPhone/iPadのロック画面からパスコード/Touch ID/Face IDを簡単に解除
- スクリーンタイム・パスコード・Apple ID・MDMプロファイルを速やかに削除可能
- iTunesまたはiCloudを使わずにiPhone/iPad/iPod Touchを修復
- iOS18/iPadOS 18やiPhone 16に対応