iPhone ロックを解除できない時の便利な裏ワザ
著者 川端 和羽 最終更新日 2024-10-29 / カテゴリiPhoneパスコード解除
iPhoneのパスコードを忘れてロック画面から先に進めず、全く使い物にならなくなってしまった。あるいは、間違ったパスコードを何度も入力した結果、「iPhoneは使用できません」と表示されてしまった。そんな経験はありませんか?
今回はiPhoneロック解除ができなくてお困りの方に向けて、ケースごとに対処法をご紹介します。
1.iPhoneでロック解除ができないケース
ここでは、どういった場合にiPhoneのロック解除ができなくなるのか、幾つかのケースを見ていきましょう。
1.1 パスコード認証を連続で失敗すると、一定時間iPhoneが使えなくなる
iPhoneをスリープモードから解除し、スワイプする(またはホームボタンを押す)と「パスコードを入力」という画面が出てきます。ここで正しくパスコードを入力できれば問題なくホーム画面まで進めるのですが、間違えるとiPhoneが振動し、入力のやり直しを求められます。
この入力ミスは2, 3回までは許されるのですが、5回間違えてしまうと次のような画面が表示されます。
1分経てばまた入力できるようになりますが、ここで間違えてしまうと今度は「5分後にやり直してください」という表示が出てきます。このように、iPhoneではパスコードを間違えた回数に応じて使用不可の時間が増えていきます。
1.2 パスコードを10回間違えると、データが消去される
そして、連続で10回パスコードを間違えると、「〇分後にやり直してください」の文言が消え、時間制限なしでiPhoneが使えなくなります。こうなってしまうと、後述するようにiPhoneをiTunesに接続して初期化を行うしかなくなります。
ただ、事前の設定次第ではパスコードを10回間違えた時点でiPhoneが自動的に初期化されます。[Face IDとパスコード](または[Touch IDとパスコード])の「iPhoneを消去」という項目がオンになっていることが条件です。この場合、iTunesに接続する手間が省けるため、まだ設定していないという方は今のうちにオンにしておくと後々便利です。
Touch IDまたはFace IDのみを利用して、画面ロックを解除する
あるいは、パスコードの代わりにTouch ID(指紋認証)またはFace ID(顔認証)を使って画面ロックを解除することもできます。お使いのiPhoneがどちらに対応しているか分からない場合は、ホームボタンの有無を確認してください。ホームボタンがあればTouch ID対応モデル、逆にホームボタンが見当たらなければFace ID対応モデルです。
Touch ID搭載モデルの場合、まず設定から[Touch IDとパスコード]を開き、[指紋を追加]から指紋を登録してください。これで次回以降は指紋が登録されている指をホームボタンに置くことでロック解除ができます。
Face IDが使える場合は設定から[Face IDとパスコード]を開き、[Face IDをセットアップ]で顔を登録し[iPhoneのロックを解除]をオンにすれば、ロック画面を見つめるだけで解除できるようになります。
1.4 パスコードの変更などの操作ができない
例えば画面が割れていて特定の箇所のタッチ操作が上手く行かない場合、パスコードを入力することができません。パスコードの利用をやめるにしても、そこで現在使っているパスコードの入力が必要なため、この場合は以下で紹介する初期化の手順を実行しなければなりません。
2.iPhoneのパスコードロックを簡単に突破する方法
iPhoneのロックが解除できない主な原因はパスコード忘れです。どうしても思い出せないという場合には、iPhoneを初期化してパスコードごとリセットする必要があります。以下では、その初期化方法を見ていきます。それぞれ条件やメリット・デメリットがありますので、よく検討した上でお試しください。
- 方法1:iCloudからiPhoneを初期化することでロック解除する
- 方法2:iTunesでiPhoneを復元してロック解除する
- 方法3:iPhoneをリカバリーモードにして復元する
- 方法4:4uKeyを利用してiPhoneのパスコードを初期化する
方法1:iCloudからiPhoneを初期化することでロック解除する
iCloudを使えば、遠隔操作でiPhoneを初期化することが可能です。もともとはiPhoneの紛失時に現在地を特定し、悪用されないようiPhoneのデータを抹消するための機能なのですが、パスコード忘れの際にも役立ちます。
ただし、この方法は本体の設定で「iPhoneを探す」がオンになっていることが条件ですので、該当しない場合は他の方法をお試しください。
まず、インターネットに接続できる端末やPCで「iPhoneを探す」サイトにアクセスし、お使いのApple IDとパスワードを入力します。
ログイン後、画面上部の「すべてのデバイス」というところをクリックし、お使いのApple製品一覧からロックされたiPhoneを選択します。
「iPhoneを消去」を選択してください。
次のウィンドウが開いたら[消去]をクリックしてください。
確認のため、再びApple IDのパスワードを入力し、連絡先、メッセージの入力画面が開きますが、無視して[完了]を押します。
これで自動的にiPhoneが初期化されます。
方法2:iTunesでiPhoneを復元してロック解除する
「iPhoneを探す」がオフの場合、iTunesを使って初期化を行うこともできます。なお、iTunesを使った方法には二通りあるのですが、条件(※)次第ではより簡単な手順でロック解除でき、かつ初期化によるデータの損失をなくすことができるため、まずはこちらをご紹介します。
※条件:[設定]>[Face ID とパスコード](または[Touch ID とパスコード])の「ロック中にアクセスを許可」項目の[USBアクセサリ]がオンになっていること
まず、Lightningケーブルを使って、iPhoneをパソコンと接続します。
iTunesが開き、自動同期がオンになっている場合は自動的にバックアップが作成されます(オフの場合は手動で[今すぐバックアップ]をクリックしてください)。
バックアップ完了後、続けて[iPhoneを復元]を選択します。
ポップアップが表示されるので、ここで[復元]をクリックします。
初期化が終わると、iTunesの画面が切り替わります。メニューから「このバックアップから復元」を選択し、[続ける]をクリックしてください。
数分すると、iPhoneの画面に「ようこそ」と表示されます。データは元のままで、パスコードロックが解除された状態でお使い頂けます。
方法3:iPhoneをリカバリーモードにして復元する
上記の方法が使えない場合は、リカバリーモードを利用してiPhoneの初期化を行いましょう。
まず、お使いのパソコンにiPhoneを繋げます。iTunesを持っていない方は事前にインストールしておいてください。
次に、iPhoneを以下の方法でリカバリーモードにします。ただし、モデルによってやり方が異なります。お使いのモデルを確認し、そのやり方を参照してください。
- 「スライドで電源オフ」が表示されるまでサイドボタンと片方の音量ボタン(を同時に押し続ける
- スライダをドラッグしてiPhoneの電源を切り、サイドボタンを押したままパソコンに接続する
iPhone 8以降のモデル
- サイドボタンを長押しして「スライドで電源オフ」が表示させる
- 電源を切ったら、音量下げるボタンを押したままパソコンに接続する
iPhone 7および7 Plusの場合:
- サイドボタン(またはトップボタン)を長押しして「スライドで電源オフ」が表示させる
電源を切ったら、ホームボタンを押したままパソコンに接続する
iPhone SE(第1世代)およびiPhone 6s以前のモデルの場合:
すると、iTunesで次のようなウィンドウが表示され、[復元]を選択してください。
「工場出荷時の設定に戻してもよろしいですか?」と表示されたら、[復元とアップデート]ボタンをクリックします。
するとiPhoneの初期化が始まりますので、しばらく待機します。
初期化が完了したら、新しいiPhoneとして設定を行ってください。
方法4:4uKeyを利用してiPhoneのパスコードを初期化する
ここまで説明してきた方法は、どれも条件があって操作方法も複雑だと感じたかもしれません。ですが、これから紹介するTenorshare 4uKeyを使う場合はそうした条件を気にせず、また非常に簡単な操作でiPhoneを初期化することができます。
いま、Tenorshare 4uKeyを使って、iPhoneロックを解除するやり方を紹介します。まず、お使いのパソコンに4uKeyをインストールしたら、自動的にソフトが起動します。
メイン画面の[画面ロックを解除]をクリックし、Lightningケーブルを使ってiPhoneとパソコンを接続してください。
iPhoneが認識されたら、[開始]ボタンをクリックします。
次に、[ダウンロード]ボタンを押して、パスコードロック解除に必要なファームウェアをダウンロードします。
ファームウェアのダウンロードが終わると次のような画面に切り替わります。[解除開始]ボタンを押してください。
ファームウェアのダウンロード時と同様、ロック解除にも少し時間がかかります。iPhoneをパソコンに接続したまま、しばらくお待ちください。
しばらくすると、ロック解除成功の画面に切り替わります。パスコードロックを解除して、iPhoneの設定を行いましょう。
3.iPhoneロック解除の失敗を回避する対策
最後に、上記の方法でiPhoneのロック解除ができるようになった方に向けて、パスコード忘れを防止するための対策法についてご紹介します。
3.1 定期的にiPhoneをバックアップする
初期化したiPhoneを元通りの状態にするためには、バックアップデータからの復元が必要です。しかし、バックアップを取る頻度が少なければ少ないほど、それだけ多くのデータが失われてしまいます。例えば、最後にバックアップを取ったのが1ヶ月前で初期化した場合、この1ヶ月間のデータについては取り戻すことができません。
データ損失のリスクを減らすためには、やはり定期的にiPhoneのバックアップを行うことでしょう。iCloudでもiTunesでも良いので、とにかく小まめなバックアップが肝心です。
3.2 パスコードを定期的に変更する
パスコード忘れを防ぐ最も簡単な方法は、絶対に忘れないパスコードを設定することです。とはいえ、例えば自分の誕生日や車のナンバーをそのまま使ってしまうと、他の人から類推されやすく、セキュリティとしては脆弱なのが気になります。
そんな時はパスコードを定期的に変更するのがオススメです。忘れにくいパスコード(誕生日の数字を入れ替えたものなど)を幾つか用意して、それをローテーションで使っていくのをイメージすると分かりやすいと思います。何回か繰り返していると記憶にも残りやすいため、パスコードの管理術として実践するとよいでしょう。
3.3 「iPhoneを探す」機能をオンにする
「iPhoneを探す」がオンであれば、万が一の場合にも先ほど紹介したiCloudを使った方法でiPhoneを初期化することができます。こちらのほうがiTunesを使った方法よりも遥かに簡単で手軽なため、特にオフにする理由がなければオンのままにしておきましょう。
ちなみに、「iPhoneを探す」は設定を開いて一番上にあるユーザー名のところを開き、「探す」をタップすると出てきます。なお、オンからオフに切り替える際にはApple IDのパスワードが求められますので注意してください。
3.4 「データを消去」機能をオンにしておく
「データを消去」機能をオンにしておくメリットについては既に説明した通りです。iCloudもiTunesも使わずに、ただパスコードを間違えるだけでiPhoneを初期化することができますので、今のうちにオンにしておきましょう。
3.5 デバイスを再起動しないようにする
これは特にTouch ID(Face ID)を利用している方に多いのですが、iPhoneを再起動するとパスコードでなければロック解除ができないため、ここでパスコードを思い出せなくて泣く泣く初期化することになったという話をよく聞きます。
パスコードを忘れないことに越したことはないのですが、できるだけTouch ID(Face ID)でロック解除したいという方はiPhoneのバッテリー切れに注意しましょう。
まとめ
以上、iPhoneロック解除ができなくなった場合の原因および対処方法についてご紹介しました。主な原因はパスコード忘れですが、いずれの場合にもiPhoneを初期化しなければならないことは共通です。その初期化方法には大きく分けてiCloud、iTunes、そしてTenorshare 4uKeyを使った方法の3つがありますが、一番簡単なのはTenorshareのiPhoneパスコード解除ソフトです。他の方法の説明を読んで難しそうだと感じたら、まずはこちらをお試しください。また、本記事の最後にパスコード忘れの予防策も書きましたので、初期化に伴うデータ損失のリスクを減らすにはこちらを実行しましょう。特にバックアップは定期的に取る癖をつけてくださいね。
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