【2025】OCRフリーソフト8選おすすめと使い方|無料で手軽に文字認識

最近、無料で使えるOCRフリーソフトが増えてきました。画像やPDF内の文章は、コピー&ペーストが使えないケースが多くもどかしく感じることがあります。そんな時に、OCRを利用すればスムーズにテキストを抽出して編集することが可能です。

この記事では、無料で使えるOCRソフトの中から、とくに文字認識の精度が高いおすすめOCRをご紹介します。

︎Part1.OCRソフトとは?

OCRとは、英語のOptical Character Recognition(オプティカル・キャラクター・レコグニション)を略したもので、日本語で「光学文字認識」という意味になります。

OCRの大きな特徴は、画像やPDFに含まれる文章を読み取り、テキスト変換できることです。PDF OCRと呼ばれたり、PDFスキャナーと呼ばれたりするツールのことです。

特に、OCRフリーソフトは手軽に導入できるため、多くのユーザーに求められています。例えば、名刺や請求書のデータ入力、古い書籍の電子化、画像内のテキスト抽出など、さまざまなシーンで活用されています。

次に、具体的なOCRフリーソフトの特徴やおすすめのツールについて紹介します。

︎Part2.おすすめOCRフリーソフト8選

1.Google ドライブ OCR│知られざる便利なオンラインツール

GoogleドライブOCR

気軽に試してみたいのが、GoogleドライブのOCRです。

GoogleのOCRは、Googleが開発した機械学習「GoogleクラウドビジョンAPI」とAIの「GoogleドキュメントAI」で高精度の読み取りを行います。

Googleを使っている人は多いため、利便性が高いOCRソフトです。Googleドライブに画像やドキュメントをアップデートすることで、自動的にテキストへの変換を行います。アップデートしたファイルはPDFで保存することが可能で、シェア機能を使えばURLで簡単にシェアできます。

項目 内容
文字認識精度 GoogleドライブのOCRの精度は100%に近いといわれ、データリサーチ会社が行ったテスト結果は98.0%でした。
対応言語 日本語を含め200以上の言語に対応。手書き言語は50ヵ国に対応し、日本語も含まれています。
メリット GoogleドライブのOCRは、すでにGoogleアカウントを持っている人なら誰でもすぐに始められることが大きなメリットです。
デメリット Googleドライブでは、ファイルの削除や移動で一括操作ができません。ファイルの管理に手間がかかることがデメリットになります。

2.Microsoft OneNote|画像から直接コピー&ペーストできる

Microsoft OneNote OCR

Microsoft OneNoteは、画像から直接コピーできる優れたOCRです。

OneNoteはOCR機能で画像や印刷ファイルからテキストを抽出し、編集可能にします。名刺やポストカードの情報を転記したい際に活用できます。OneNoteを利用するには、Microsoftのアカウントが必要です。MicrosoftのアカウントからOneNoteアプリにアクセスできます。

項目 内容
文字認識精度 OneNoteの読み取り精度は、日本語の場合においてGoogle OCRよりもやや劣る傾向にあります。英語の場合は印刷・手書きと双方でほぼ完璧でしたので、英語の読み取り精度は期待できそうです。
対応言語 対応言語はOneNoteのバージョンにもよって異なり、「OneNote for Windows 10」の場合で263言語です。日本語や英語をはじめ世界中の言語に対応しています。
メリット 名刺などの印刷物をスマホで撮影するだけで、テキストが拾えることがOneNoteのメリットです。対応する言語の数はきわめて多く、実物のノートのようにペンで書き込める点も魅力になっています。
デメリット OneNoteのデメリットは、読み込みに時間がかかるケースがあることです。また、言語によって認識精度にムラがあることが気になる点です。

3.Easy Screen OCR|Google OCR機能を搭載

Easy Screen OCR

Easy Screen OCRは、GoogleのOCR機能を介して画像やドキュメント内のテキストを編集可能とする無料のユーティリティです。

GoogleのOCR機能は、APIで外部ソフトとの連携が可能です。代表的なAPI連携先としてEasy Screen OCRが注目されています。このソフトはPhthonをライブラリにしたオープンソースで、画面やPDF等の特定の領域をキャプチャすることができます。

項目 内容
文字認識精度 Easy Screen OCRはGoogleのOCRが基盤になっているため、相応に高い文字認識レベルが期待できます。
対応言語 100種類以上の言語に対応し、日本語でも問題なく使えます。翻訳機能に使えるのは日本語を含めた27言語です。
メリット スクリーンショットからダイレクトにテキスト抽出を行うため、アップロードの手間が省けます。ホットキーの設定から、さらなる簡略化を図り、仕事を手早く進めることができます。
デメリット 2025年3月時点では、Windows11にはまだ対応していない点が、Easy Screen OCRのデメリットとなるでしょう。

4.Capture2Text|ゲーマーから絶賛の読み込みスピード

Capture2Text OCR

Capture2Textは画面上のテキストを素早くコピーして翻訳したい時に役に立つOCRソフトです。

Capture2Textの特徴は、マウスで範囲を指定し、クリップボードにコピーしたり、ポップアップで表示したりできることです。日本語の縦書きにも対応し、Google翻訳機能も搭載しています。

項目 内容
文字認識精度 刻々と移り変わるゲーム画面でも、ほぼ問題なく読み込み翻訳を実現します。文字認識精度はハイレベルです。
対応言語 翻訳対応の言語は90種類あります。
メリット 通常はコピーが難しいゲーム画面や、セキュリティ保護がかかったPDFでもテキストが読み込めることがCapture2Textの注目ポイントです。
デメリット Windows以外では使えないことがデメリットです。

5.Tesseract OCR|高精度のオープンソースOCRエンジン<

Tesseract OCR

Tesseractは、画像からテキストを抽出するOCRエンジンで、libtesseractと呼ばれるコマンドラインツールを提供するオープンソースパッケージです。

libtesseractは、Tesseractの核となるライブラリの名称です。読み込んだ画像をテキスト変換する役割を果たします。最新版のTesseract 4は、深層学習の1つであるLSTMベースの高度な認識機能が他ツールと差をつけています。

Tesseractの開発者はHP(ヒューレッド・パッカード)で、2006年から2018年にかけてGoogleが開発を引継ぎました。

項目 内容
文字認識精度 Tesseract4の場合は、画像やPDFの認識精度はかなり高いと評判です。某プログラマーのテストによると、日本語対応のOCRソフトの中では処理スピードは最速でした。
対応言語 ユニコード対応で、100種類の言語で使えます。
メリット OCR機能をソフトウェアやアプリケーションに組み込むための重要なコンポーネントであることが、Tesseractの最大のメリットです。オープンソースなので、誰でも簡単にコードを入手してカスタマイズできます。
デメリット 最新版以前のものは、媒体や言語によっては精度が落ちる傾向にあります。プログラミングを知らない人には扱いづらい点もデメリットです。

6.OnlineOCR.net|シンプルな仕様でユーザービリティに優れたオンラインツール

OnlineOCR

OnlineOCR.netは、数あるOCRの中でも最もシンプルな仕様のフリーソフトです。

ファックス、書類、スマートフォンの写真などを、PDFやWordで編集可能な電子ドキュメントへと変換します。無料のゲストモードは登録なしで使えて、1時間で15枚の画像変換が利用できます。

項目 内容
文字認識精度 画像の形式や鮮度によって認識精度が低くなります。
対応言語 日本語、中国語、英語、ドイツ語、ロシア語などの主要言語をはじめ、46種類の言語に対応しています。
メリット ブラウザーで登録・ログインなしで即利用できます。ファイルのアップロードと変換言語とテキストの選択のみでユーザビリティに優れている点でおすすめです。
デメリット 対応言語と機能が限定的であるため、汎用性に欠ける点が惜しまれます。しかし、単発的なテキスト変換には十分な性能を発揮します。

7.i2OCR|登録不要でアップロード無制限

i2OCR

i2OCRは、ブラウザー型で手軽に利用できる完全無料のオンラインOCRツールです。

このソフトウェアは、画像やドキュメント、PDF、イラストなどアップロードされたものをテキストで抽出します。登録不要で、ブラウザーから簡単にアクセスできます。複数コラムの文書分析など幅広いOCR機能が魅力です。

項目 内容
文字認識精度 読み込み精度はそこまで高くはないようです。手書き文字やアラビア語など反応しないことがあります。
対応言語 日本語を含めた100以上の言語に対応しています。公式サイトのページから言語の選択が可能です。
メリット アップロード数は無制限で、PDF・画像・絵文字などの形式に合わせて複数のツールを使えます。そのため、費用をかけずに目的に合わせたOCRソフトの活用が実現できるでしょう。
デメリット データの容量が大きすぎるとアップロードできない可能性があります。無制限の利用でも、キャパシティが限られていることがデメリットです。

8.Tenorshare PDNob|AI技術搭載の高精度OCR&ワンクリックで瞬時にテキスト抽出

Tenorshare PDNob| OCR

日本語版で機能が充実しているOCRフリーソフトなら、Tenorshare PDNobです。

Tenorshare PDNobは今話題の最新AI、「DeepSeek」と「ChatGPT-4」を搭載し、大容量のレポートでも簡単に読み取りや要約を行うことができます。

開発者であるTenorshareは、データ復元やシステム修復の実績を持つソフトウェア会社です。そのため、データの読み取りやテキスト変換における高い技術を有しています。

項目 内容
文字認識精度 アルゴリズムとADRT(適応型文書認識技術)により、その文字認識精度は驚異の99%です。PDFのデータを瞬時に読み取り、華麗なまでにデジタル領域への変換を遂げます。
対応言語 英語、日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語などの16ヵ国のメジャーな言語が使えます。
メリット PDNobの際立ったメリットは、最新のOCR認識機能を備えたオールインワンPDFソリューションです。高精度なOCR機能に加え、PDFファイルの編集・変換・結合・分割と、他の機能も統合的に利用できます。
デメリット 無料版は利用回数に制限があることがデメリットです。Tenorshare PDNobのOCR機能の無料版は週1回となります。

︎Part3.OCRフリーソフトの選び方

無料で使えるOCRフリーソフトにはさまざな種類があり、どれを選ぶべきか悩む方もいるでしょう。ここで、OCRフリーソフトの選び方を以下にまとめました。

  • 1.提供するソフトウェア会社の実績や信頼性
  • 2.文字認識精度の高さ
  • 3.対応ファイルの形式
  • 4.使いやすさとインターフェース
  • 5.その他の追加機能(PDF編集、テキスト変換など)
  • 6.言語対応(日本語対応の有無)

OCRの用途を明確にすることで、適切なフリーソフトの選択につながるでしょう。

︎Part4. その他のソフトでPDFをパワポに変換するテクニック

最後に、OCRソフトを使い方をTenorshare PDNobを参考に見ておきましょう。

  • 公式サイトからTenorshare PDNobをインストールして、画面を開きます。

  • PDNobツールの画面にある「OCR PDF」をクリックします。ファイル・エクスプローラーが出てきますので、変換したいファイル選択します。

    OCR PDFを選択
  • 次に、「OCR PDF」ウィンドウで、認識言語やスキャン方式を設定します。

    OCR機能を選択
    • スキャンオプション→ 編集可能なテキストに変換
    • ・ページ範囲→ テキスト変換したいページを設定
    • ・認識言語を選択→ ファイルの言語を選択

    入力が完了したら 「OCRを実行」ボタンをクリックしてデータを読み込みます。 これで、PDFから編集可能なテキストデータへの変換が完了です。

  • あとは、用途に応じて任意のファイル形式へと変換・保存できます。

    用途に応じて任意のファイル形式変換

    例えば、Wordに変換したい場合は上部メニューの「Officeに変換 → Wordに変換」をクリックします。

    小ウィンドウから変換したいファイルを選択し、「変換」ボタンを押すと、Wordへの転記が行えます。

    OCRしたファイルをWordに変換

下記はファイルをワードに移行した例です。Tenorshare PDNob OCRを早速試してみてください。

Tenorshare PDNob OCRを早速試し

︎まとめ

今回見てきたように、無料のOCRソフトはそれぞれ得意とする機能が異なるため、どれがよいかは一概には言えません。どのような機能を重視するかによって選ぶOCRも変わってきます。

ただ、信頼性やキャパシティ、使いやすさで比較するなら、Tenorshare PDNobほどバランスよく条件を満たすツールは他にはないかもしれません。長い目で見ても、後悔しない選択だといえます。

一歩先じたPDNobのOCRなら、ファイルマネージメントのスキル向上にも役立つでしょう。

用途に応じた方法を選び、PowerPointでの編集をスムーズに進めましょう!

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【2025】OCRフリーソフト8選おすすめと使い方|無料で手軽に文字認識