Googleスライドは、プレゼンテーション作成に便利なツールですが、縦書きには少し工夫が必要です。特に和文化や文学作品紹介などの場面では、縦書きが効果的です。日本語の縦書きは独特の美しさと格式があり、特別な印象を与えます。

この記事では、Googleスライドで縦書き文字を作成する方法を簡単に解説し、さらに作成した資料をPDFに変換するためにTenorshare PDNobを活用する方法を紹介します。

︎Part1. Google スライドとは？

Google スライドは、Googleが提供するオンラインのプレゼンテーションツールです。Googleアカウントさえあれば、どこからでもアクセスでき、共同編集機能も充実しているため、チームでの作業にも適しています。直感的に使えるインターフェースが特徴で、スライドのデザイン、アニメーション、グラフ作成などの機能も豊富です。また、Google ドライブと連携しているため、作成したスライドは自動で保存され、他のデバイスからもアクセスできます。

Google スライドの特徴：

• クラウドベースでどこでもアクセス可能
  インターネットがあれば、どのデバイスからでも作成したプレゼンテーションにアクセスできます。
• リアルタイムでの共同編集
  複数人で同時に編集でき、コメント機能やチャットでフィードバックも簡単に行えます。
• 豊富なテンプレート
  ビジネスや教育など、さまざまなテンプレートが用意されており、すぐに使い始められます。
• 簡単な操作
  直感的なインターフェースで、初心者でもすぐに使いこなせます。
• Google ドライブとの連携
  プレゼンテーションをGoogle ドライブで保存・共有でき、他のGoogleアプリとも連携しやすいです。
• オフラインでも作業可能
  設定すれば、インターネットがなくても作業できます。
• 簡単に共有・公開
  プレゼンテーションをリンクで共有したり、ウェブ上で公開したりできます。

︎Part2. Google スライドで縦書きの文字を作成する方法

Google スライドでは、直接的に縦書き文字を作成する機能はありませんが、工夫すれば簡単に縦書き文字を作成することができます。以下に紹介する方法で、誰でも簡単に縦書きのテキストを作ることができます。

方法1. テキストボックスを回転させる方法

この方法は、最も簡単で直感的に縦書きを作成できる方法です。

Step1. テキストボックスの挿入
Google スライドを開き、縦書きにしたいスライドを選びます。メニューの「挿入」から「テキストボックス」を選択し、スライド内にテキストボックスを作成します。

Step2. テキストを入力
作成したテキストボックスに、縦書きにしたい文字を入力します。例えば、「縦書きのテキスト」と入力します。

Step3. テキストボックスの幅を調整
テキストボックスをクリックして選択した状態で、幅を縮小すると、文字が縦書きになります。これで、縦書きのテキストが作成されます。

Step4. 位置調整
調整したテキストボックスをドラッグして、スライド内で適切な位置に配置します。また、テキストボックスの大きさや文字のサイズも調整できます。

方法2. 図形を使って縦書き文字を作成する方法

図形を使って縦書き文字を作成する方法もあります。この方法は、テキストのデザインや配置をさらに細かく調整したい場合に便利です。

Step1. 図形の挿入
Google スライドのメニューから「挿入」→「図形」→「四角形」を選択し、スライドに図形を挿入します。

Step2. 文字を入力
挿入した図形をクリックして、縦書きにしたい文字を入力します。図形内にテキストを入力すると、横書きになるので、この後に回転させます。

Step3. 図形を回転
入力した文字を含む図形を選択し、図形の幅を縮小します。

Step4. 位置調整
縮小させた図形をドラッグして、縦書きのレイアウトに合うように位置を調整します。

方法3. 1文字ずつ改行する方法

Google スライドで1文字ずつ縦書きにしたい場合、通常のテキストボックスに改行を加えることで実現できます。手順は以下の通りです。

Step1.テキストボックスを作成
メニューの「挿入」から「テキストボックス」を選択し、スライド内にテキストボックスを作成します。

Step2. テキストを入力
作成したテキストボックスに、縦書きにしたい文字を入力します。例えば、「縦書きのテキスト」とします。

Step3. 1文字ずつ改行を加える
入力した文字を1文字ずつ改行していくためには、各文字の後に「Shift」キーを押しながら「Enter」を入力します。これを繰り返して、文字を1文字ずつ改行します。
例：「縦」「書」「き」「の」「テ」「キ」「ス」「ト」→「Shift + Enter」で1文字ずつ改行。
こうすることで、縦書きのように1文字ずつ縦に並べることができます。

Step4. 文字の配置を調整
文字が縦に並ぶようになったら、フォントサイズやテキストボックスの高さを調整して、見やすい配置にします。文字間隔が狭すぎる場合は、フォントサイズを少し大きくするか、行間を調整してみてください。

方法4. 画像として縦書き文字を挿入

Google スライドでは、直接的な縦書き機能が限られていますが、画像として縦書き文字を挿入する方法を使えば、簡単に縦書きのテキストを表示することができます。この方法を使うと、どんなフォントでも縦書きに変換でき、スライドのデザインを自由に調整できます。

Step1.縦書き文字を作成
: まず、Microsoft Word、Pages、またはその他のワードプロセッサ、あるいは画像編集ソフトを使って、縦書きのテキストを作成します。 この際、テキストのフォント、サイズ、行間などを調整して、読みやすいようにレイアウトを工夫します。

Step2.文字を画像として保存
作成した縦書きテキストを画像ファイル（PNG、JPGなど）として保存します。 背景が透明なPNG形式が、スライドのデザインに自然に溶け込みやすいでしょう。

Step3.Google スライドに画像を挿入
スライド上で「挿入」→「画像」→「アップロード」から保存した画像を挿入します。画像を適切な位置に配置し、サイズを調整します。

︎Part3.縦書きスライドのデザインとレイアウト

縦書きスライドをデザインする際には、単に文字を縦に並べるだけではなく、視覚的なバランスやプレゼンテーションの目的に合わせたデザインを考えることが重要です。以下では、縦書きスライドのデザインとレイアウトのコツをいくつか紹介します。

1. 縦書きの文字配置に工夫を加える

縦書き文字を作成した後、スライド内でどのように配置するかがデザインの鍵となります。

ポイント:

• 中央揃え: 縦書きの文字は、通常横書きの文字よりも視覚的に目立ちやすいため、スライド内で中央に配置することでバランスを取ります。中央揃えは視覚的にも安定感があります。
• 右揃えや左揃え: 縦書きのテキストが長くなる場合は、右揃えや左揃えを選択して、スライドの空間をうまく活用します。特にタイトルやサブタイトルには、右揃えが効果的な場合があります。
• 文字間隔の調整: 縦書きの文字は横に並ぶ文字よりも広く見えることが多いので、文字間隔や行間を調整して、読みやすさを向上させましょう。

2. 適切なフォントとフォントサイズの選択

縦書きにする場合、フォントの選択も重要です。縦書きに適したフォントを使用することで、スライド全体の印象を整え、より洗練されたデザインになります。

ポイント:

• 縦書き対応のフォント: Google スライドには、日本語の縦書きに適したフォント（例えば、「游ゴシック」や「メイリオ」など）があります。これらのフォントを使用することで、文字が自然に縦向きに表示されます。
• フォントサイズの調整: 縦書きは横書きよりも縦に長くなるため、フォントサイズを少し小さめに調整することをお勧めします。特に、スライド内での配置が狭くならないように配慮することが重要です。

3. カラーとコントラストの活用

縦書きスライドでは、色の使い方も非常に重要です。適切なカラーコントラストを使用することで、視覚的なインパクトを与え、重要なメッセージを強調することができます。

ポイント:

• 背景色と文字色のコントラスト: 背景と文字の色が似すぎないように注意しましょう。文字が読みやすくなるように、背景色と文字色に十分なコントラストを持たせます。例えば、暗い背景に明るい文字色を使うなど。
• 強調したい文字の色を変える: 重要なキーワードやフレーズには、色を変えることで視覚的に目立たせることができます。例えば、タイトルや見出しには強い色を使用し、本文はシンプルに保つと良いでしょう。

4. 画像やグラフィックの配置

縦書きスライドでも、画像やグラフィックをうまく配置することで、スライドのデザインがより豊かになります。画像は文字の隙間や余白をうまく埋めるために使用します。

ポイント:

• 文字と画像のバランス: 文字が画像に埋もれないように、画像の配置を工夫しましょう。文字が画像に重なる部分には半透明の背景を使ったり、画像をスライドの隅に配置したりして、視認性を高めます。
• シンプルなアイコンや図形: アイコンや図形を使って、テキストの周りに適度なスペースを作り、視覚的な興味を引きます。縦書き文字が目立つので、あまり多くの画像を使用せず、シンプルなデザインにすることがポイントです。

5. 余白の活用

縦書きのテキストを使うときは、スライド内に適切な余白を確保することが大切です。余白をうまく使うことで、スライド全体が圧迫感なく、見やすくなります。

ポイント:

• 上部・下部の余白を意識する: 縦書きのテキストがスライドの上部または下部に集まらないように、均等に余白を取ることが大切です。
• 左右の余白を適度に保つ: 文字がスライドの端にくっつかないように、左右にも適切な余白を残しましょう。

6. スライドの統一感を持たせる

縦書きのスライドを使用する場合でも、他のスライドと統一感を持たせることが重要です。全体的なテーマや色使いを整え、プレゼンテーション全体が一貫性のあるデザインになるようにします。

ポイント:

• フォントとカラーの統一: スライド全体でフォントやカラーの使い方を統一し、バラバラな印象を避けます。
• スライド間でのデザインの一貫性: 縦書きスライドを他のスライドと合わせて使う場合でも、デザインやレイアウトの一貫性を保つように意識しましょう。

︎Part4. 縦書き文字スライドの活用法

タイトルや見出しの強調

縦書き文字をタイトルや見出しに使うことで、目を引くデザインに。日本語のプレゼンテーションでは、縦書きが特に目立ちやすく、重要な部分を強調できます。

文化的テーマに活用

日本文化や伝統的なテーマに関連するプレゼンテーションでは、縦書き文字を使用することで、和の雰囲気を演出し、テーマに合ったデザインにできます。例えば、和風のイベントや歴史に関連するスライドで活用できます。

デザインやグラフィックに

縦書き文字はデザイン要素としても効果的です。グラフィックや画像との組み合わせで、視覚的にインパクトのあるスライドを作成できます。特に芸術的な内容やブランドデザインにおいて活用されます。

部分的な強調

スライド内で特定のフレーズやキーワードを縦書きにして目立たせることで、重要な情報を強調できます。リストや引用部分に縦書きを使用するのも効果的です。

教育資料で使用

日本語教育や文学、歴史の授業などで縦書き文字を使うと、伝統的な書き方に親しみやすさが増し、教材やスライドがより魅力的になります。

縦書き文字は、デザインや強調に効果的で、プレゼンテーションに視覚的なアクセントを加えます。

︎Part5. Tenorshare PDNobを活用したPDF変換

Google スライドで作成した縦書き文字をPDF形式で保存する際、Tenorshare PDNobを活用すると、変換がスムーズに行えます。Tenorshare PDNob PDF Editorは、PDFファイルを簡単に編集できるツールであり、縦書き文字がきれいに表示されるように調整できます。特に、PDFのレイアウトが崩れないように変換する機能が便利です。

PDNob PDF Editorの特徴

• 高品質なPDF変換
  Tenorshare PDNobは、画像の劣化を防ぎ、縦書きPDFを鮮明に保つことができます。これにより、資料が美しく仕上がり、視覚的なクオリティも損なわれません。
• セキュリティ機能
  PDFファイルにパスワードを設定することができ、機密情報を守るためのセキュリティ対策も万全です。
• 複数ファイルの一括変換
  Tenorshare PDNobでは、複数のGoogleスライドファイルを一括でPDFに変換することができ、効率的に作業を進めることができます。
• ユーザーフレンドリーなインターフェース
  初心者でも簡単に操作できるインターフェースが特徴です。直感的に操作できるため、難しい手順を踏まずに、スムーズにPDFに変換できます。

Tenorshare PDNobを使ったPDF変換手順

• Tenorshare PDNob PDF Editorをインストールし、起動します。

  
  

• メイン画面で「PDFを作成」→「ファイルから」オプションを選択し、Google スライドで作成したプレゼンテーションをにドラッグアンドドロップします。

  

• 必要に応じて、追加したプレゼンテーションを調整します。

• 編集が完了したら、PDFファイルを最終保存し、共有や印刷が可能です。

  

︎まとめ

今回ご紹介したように、縦書きスライドは特定のシーンで非常に有効で、Googleスライドでの設定方法をマスターすれば、簡単に縦書きスライドを作成することができます。さらに、Tenorshare PDNobを使うことで、Googleスライドで作成した縦書き資料を高品質で、安全にPDFに変換できるため、資料作成がより効率的に行えます。