iPhoneデータの活用術

【Windows/Mac】iTunesバックアップの保存先を変更する方法を徹底解説

iTunesバックアップの保存先は、デフォルトで、パソコンの内部ドライブに設定されています。しかし、ストレージの容量不足やパソコンの故障に備え、バックアップ先を変更したい方も多いのではないでしょうか?

この記事では、iTunesバックアップの保存先を変更する方法について、分かりやすく解説しています。「結局どうやって、 iTunesバックアップの保存先を変更すれば良いの?」「大事な写真や仕事のデータを、安全に保管したい!」こんな方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

︎Part1.なぜiTunesバックアップの保存先を変更する必要があるの?

iTunesバックアップの保存先を別の場所に変更することで、以下のメリットがあります。

①内部ストレージ容量の節約

iTunesのバックアップ先を変更することで、パソコンの内部ストレージを節約できます。iTunesのバックアップ先は、デフォルトで、パソコンの内部ドライブに設定されていますが、iTunesのバックアップはiPhoneのすべてのデータを含むため、バックアップの内容によってはストレージ容量を大量に消費してしまいます。ストレージ容量を大量に消費すると、以下の問題が起きることがあります。

  • パソコンの動作が遅くなる
  • アプリがフリーズする
  • 容量不足でOSのアップデートができない

iTunesのバックアップ先を外付けHDDなどに変更することで、ストレージ容量の消費を避け、快適にパソコンを使うことができます。

②複数デバイスを手軽に管理する

iTunesのバックアップ先を変更することで、複数のデバイスのバックアップを、一元管理できるメリットもあります。複数のiPhoneを持っている場合、それぞれのバックアップ先がバラバラだと、管理に手間がかかります。バックアップ先を変更して1つにまとめれば、バックアップの管理が楽になります。

③データの安全性とアクセス性の向上

iTunesのバックアップ先を変更することで、データの安全性とアクセス性が向上します。iTunesのバックアップをパソコンの内部ストレージに保存していると、パソコンが故障した時に、バックアップしたデータも失われるリスクがあります。バックアップの保存先を外付けHDDなどに変更することで、パソコンの故障から iPhoneのデータを守ることができます。また、パソコンが変わった時でも、簡単にデータを移動できます。

︎Part2.iTunesのバックアップ保存先を確認する方法

iTunesバックアップの保存先は、以下の手順で確認できます。

1.【Windows】iTunesのバックアップ保存先を確認する

Windowsの場合、iTunesバックアップの保存先には、エクスプローラーからアクセスできます。バックアップフォルダのアクセス方法は、以下のとおりです。

  • Step1: エクスプローラを開きます。
  • Step2: 「表示」>「隠しファイル」にチェックを入れます。 iTunesのバックアップ保存先を確認 win
  • Step3: 以下の順番でフォルダをたどり、バックアップフォルダにアクセスします。
  • Windows 11、10、8:\Windows(C:)>ユーザー>ユーザー名>AppDate>Roaming>Apple Computer>MobileSync>Backup

  • Windows 7:\Windows(C:)>ユーザー>ユーザー名>AppDate>Roaming>Apple Computer>MobileSync>Backup

  • Microsoft Store版の場合:Cドライブ>ユーザー>ユーザー名>Apple>MobileSync>Backup

2.【Mac】iTunesのバックアップ保存先を確認する

Macの場合、iTunesバックアップの保存先には、Finderからアクセスできます。バックアップフォルダのアクセス方法は、以下のとおりです。

  • Step1: Finderを開き、メニューバーの「移動」をクリックします。 iTunesのバックアップ保存先を確認 mac
  • Step2: 「Option」キーを押しながら、「ライブラリ」をクリックします。 iTunesのバックアップ保存先を確認 mac
  • Step3: Finderの「MobileSync」>「Backup」をクリックし、バックアップフォルダにアクセスします。 iTunesのバックアップ保存先を確認 mac

︎Part3.iTunesのバックアップ保存先を変更する方法

iTunesバックアップの保存先を、変更する方法を解説します。この設定をすると、以下のことができます。

  • 既存のiTunesバックアップを、任意の保存先に変更する。
  • 今後のiTunesバックアップも、任意の保存先に自動で保存する。

具体的な変更方法は、以下のとおりです。

1.iTunesのバックアップ保存先を変更する【Windows向け】

Windowsの場合、iTunesのバックアップ先の変更は、「コマンドプロンプト」というツールで行います。バックアップ先の変更手順は、以下のとおりです。

  • Step1: エクスプローラを開き、バックアップを保存したい任意の場所(外付けHDDなど)に、新しいフォルダを作成します。

  • Step2: 既存の「Backup」フォルダを、新しく作ったフォルダにコピーします。

    メモ:

    既存の「Backup」フォルダのアクセス手順は、▶︎Part2 をご覧ください!

  • Step3: 既存の「Backup」フォルダの名前を、「Backup-Old」に変更します。

  • Step4: コマンドプロンプトを開きます。(「Windowsロゴ」キー+「R」で「cmd」と入力)

  • Step5: コマンドプロンプトに、以下のコマンドを入力します。

  • mklink /J "%APPDATA%\Apple Computer\MobileSync\Backup" "新しいフォルダのパス"

  • Step6: 「Enter」をクリックします。 iTunesのバックアップ保存先を変更

これで、 iTunesバックアップの保存先を、任意の場所に変更できました!

2.iTunesのバックアップ保存先を変更する【Mac向け】

Macの場合、iTunesのバックアップ先の変更は、「ターミナル」というツールで行います。バックアップ先の変更手順は、以下のとおりです。

  • Step1: Finderを開き、バックアップを保存したい任意の場所(外付けHDDなど)に、新しいフォルダを作成します。

    iTunesのバックアップ保存先を変更
  • Step2: 既存の「Backup」フォルダを、新しく作ったフォルダにドラッグ&ドロップで移動します。

    メモ:

    既存の「Backup」フォルダのアクセス手順は、▶︎Part2 をご覧ください!フォルダの移動が終わるまで 30分程度かかることもあります。気楽に待ちましょう。

  • Step3: の移動が完了したら、既存の「Backup」フォルダをゴミ箱に捨てます。

  • Step4: 「Command」キーと「スペース」キーを押し、ターミナルを検索して開きます。

  • Step5: ターミナルに、以下のコマンドを入力します。「ln -s 」

  • Step6: Finderで、Step1で作成したフォルダを開き、ターミナルへドラッグ&ドロップします。

  • iTunesのバックアップ保存先を変更
  • Step7: ターミナルはそのままの状態で、以下のプロンプトを、ターミナルにコピー&ペーストします。

    ペーストしたあとに、「ユーザー名」の部分を、自分のユーザー名に変更してください。

  • /Users/ユーザー名/Library/Application\ Support/MobileSync

  • Step8: 「Enter」をクリックします。

これで、 iTunesバックアップの保存先を、任意の場所に変更できました!

Part4.iPhoneとiTunes間で、自由にファイルを転送する方法!【Windows/Mac対応】

iTunesのバックアップでは、必要なファイルだけを、バックアップ・復元することができません。また、バックアップの中身にどんなファイルがあるかも、実際に復元しないと分かりません。

Tenorshare iCareFoneは、iPhone専用のデータ管理ソフトです。iPhoneとiTunes間で、必要なデータを選択して転送できるため、想定外のデータの上書きを防ぎ、必要なデータだけを確実に復元できます。また、Tenorshare iCarefoneでは、iTunesにバックアップしたデータをプレビューで確認できます。

  • iCareFoneをインストールして起動し、お使いのiPhone・iPod・iPadをアップル付属のUSBケーブルでPC/Macに接続します。デバイスが認識されたら、「iTunesメディアをデバイスに転送」をクリックします。

    iOSデバイスメディアをiTunesに一括転送 - iCareFoneのガイド
  • iTunesからiPhoneに転送したいメディア項目にチェックを入れて、「転送」をクリックして転送作業を開始します。

    iTunesに転送するデータを選択 - iCareFoneのガイド
  • しばらくすると、指定されたiTunesメディアデータがiPhoneに転送されます。下記のようなの画面が表示されたら、転送作業は正常に完成しています。

    iPhone メディア転送完了 - iCareFoneのガイド

Part5.iPhoneのバックアップ保存先についてよくある質問

1.iTunesを外付けHDDに保存するには?

iTunesを、外付けHDDにコピーして保存する方法は、以下のとおりです。

  • Step1: パソコンに外付けHDDを接続し、iTunesアプリを起動します。
  • Step2: 「ファイル」>「ライブラリ」>「ライブラリを整理」をクリックし、「ファイルを統合」をオンにします。
  • Step3: iTunesの「ミュージック」フォルダの中にある「iTunes」フォルダを、ドラッグ&ドロップで外付けHDDにコピーします。

2.iPhoneのバックアップの保存先はどこですか?

iTunesでバックアップする場合は、パソコン内の「Backup」フォルダが、デフォルトの保存先です。バックアップフォルダには、次の手順でアクセスできます。

  • Windows(C:)>ユーザー>ユーザー名>AppDate>Roaming>Apple Computer>MobileSync>Backup

  • Mac:Macintosh HD>ユーザ>ユーザー名>ライブラリ>Application Support >MobileSync>Backup

まとめ

以上、iTunesバックアップの保存先を変更する方法 を解説しました。

iTunesのバックアップの保存先は、パソコン内蔵の専門ツールを使うことで、簡単に変更できます。また、iPhoneとiTunes間で自由にファイルを転送できる方法として、Tenorshare iCareFoneをご紹介しました。iCareFoneを使えば、必要なデータを選んで簡単に転送・復元できます。iTunesのバックアップを柔軟に管理したい方は、ぜひ活用してみてくださいね。

関連記事: 【全面解説】iPhoneのバックアップにかかる時間と短縮する方法

iOSとPC/Macの間で自由にデータを整理・転送
  • 無料かつ迅速でiOSデータをPC/Macにバックアップ可能
  • バックアップデータをプレビューし、必要なデータを選択的に復元可能
  • iTunesを使わずにiOSデバイスとPC/Macの間で音楽、写真、ビデオ、連絡先を無制限に転送
  • iPhone/iPad/iPod Touchに音楽、写真、ビデオなどデータを追加、整理、削除
  • 複数の画像をHEICからJPGに数秒で変換可能・iPhone画面をPCと自由に共有

【Windows/Mac】iTunesバックアップの保存先を変更する方法を徹底解説