iPhoneデータの活用術

iPhone写真解析機能「拡張ビジュアル検索」とは?オフするには?

Appleは2024年10月に配信したiOS 18で、Apple IntelligenceをはじめとするAI機能や、写真アプリの大幅な変更を実施しました。しかし、写真アプリの操作性が悪化したとの声が多く、最近では撮影した写真の情報がAppleに送信されているのではないかという疑惑も浮上しています。iOS 18では、「拡張ビジュアル検索」という新機能が追加され、写真内のランドマークや建造物を認識し、Appleのグローバルデータベースと照合する仕組みです。本記事では、iPhone「拡張ビジュアル検索」機能について詳しく解説します。

︎︎Part1.iPhone「拡張ビジュアル検索」とは?

「拡張ビジュアル検索」機能は、iOS 18.1およびmacOS 15.1以降に搭載された新しい写真解析技術です。この機能は、端末内の写真やクラウド上に保存された画像を、機械学習モデルを用いて解析し、風景や有名なランドマーク、観光地などを自動的に識別することができます。iOS 18.1にアップデートした際には、この機能が初期設定で有効になっているため、注意が必要です。

この機能は、2つの段階で処理が行われる。まず、端末内のローカルAIが画像内で「関心のある領域」を特定し、その領域から建物やランドマークに関する特徴を数値データ(ベクトル埋め込み)として抽出する。このプロセスは完全に端末内で行われ、位置情報やその他のメタデータは使用せず、視覚的な特徴のみを基に解析が進められる。

次に、認識されたランドマークのベクトルデータは、Appleの大規模なランドマークデータベースと照合するため、暗号化された形でサーバーに送信される。これが第二段階の処理であり、この機能を通じてユーザーは自身の写真から特定のランドマークや建物を簡単に検索できるようになる。Appleによれば、処理の効率を高めるため、ベクトルデータの次元数や精度は計算コストとのバランスを考慮して最適化されているという。

︎︎Part2.iPhone「拡張ビジュアル検索」機能との懸念点

Appleは、同機能に関してプライバシー保護のためにいくつかの技術的措置を導入している。その中心となるのは、準同型暗号技術の採用である。この暗号化技術により、写真から抽出された特徴データは暗号化されたままサーバーに送信され、暗号を解読せずに計算処理が可能となる。また、差分プライバシー技術を利用することで、個人情報が含まれるデータの保護も図られている。加えて、OHTTPリレーを採用することで、ユーザーのIPアドレスが隠蔽され、データとユーザーの関連付けが防止される仕組みも備わっている。

しかし、専門家からはこの実装に関していくつかの懸念が表明されている。ソフトウェア開発者のMichael Tsai氏は、この機能がiCloudにアップロードしていない写真にも適用され、さらに検索機能を使う前からメタデータのアップロードが始まる可能性があると指摘している。

Jeff Johnson氏も、アップロードが行われるタイミングについてAppleが十分に説明していない点を問題視している。ジョンズ・ホプキンズ大学情報セキュリティ研究所のMatthew Green准教授は、この機能が突然明らかになったことに対して不信感を示している。

また、The Vergeの報道によると、AppleはiPhoneユーザーの写真をスキャンし、写真の撮影場所を特定している。この機能はiOS 18.1にアップデートされたすべてのデバイスで自動的に機能している模様。この機能を無効にしたいユーザーの声が多く寄せられています。具体的な操作手順は次のPart3にご参考にしてください。

︎︎Part3.「拡張ビジュアル検索」をオフにする方法

iOSとmacOSでは、設定手順が異なるため、それぞれの方法を詳しく説明する。

iOSデバイスでの無効化方法:

  • Step1: 設定アプリを開き、画面を下にスクロールして「アプリ」を選択します

  • Step2: その中から「写真」を見つけてタップし、画面の一番下まで移動します。

  • Step3: ここに表示される「拡張ビジュアル検索」のトグルスイッチをオフにすれば、機能が無効化されます。

  • 拡張ビジュアル検索 off

macOSでの無効化方法:

  • Step1: 写真アプリを起動し、メニューバーの「設定」を選択する。

  • Step2: 「一般」タブをクリックすると、「拡張ビジュアル検索」の設定項目が現れるので、ここからチェックを外すことで機能を無効化できる。

プライバシーを重視するユーザーには、デバイスセットアップ後すぐにこの機能を無効化することを推奨する。

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    iPhone 写真をパソコンへ移行 - iCareFoneのガイド

    ※右側の「エクスポート設定」ボタンを押すと、写真(画像)の出力形式を設定することができます。対応可能な形式:tif、png、bmp、heic、jpg

    iPhone 写真の出力形式 - iCareFoneのガイド
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    iPhone 写真転送完了 - iCareFoneのガイド
  • 追加:ワンクリックでiPhone写真をPCに一括転送

    iCareFoneはウンクリックでiPhone内の写真をパソコンに一括転送することができます。

    クリックでiPhone 写真 パソコンに転送 - iCareFoneのガイド

まとめ

iPhone「拡張ビジュアル検索」機能について紹介しました。もし、プライバシーを心配している方は、Part3で紹介した手順で、「拡張ビジュアル検索」をすぐにオフにしましょう!

また、Tenorshare iCareFoneとのiPhoneデータ管理ソフトも紹介しました。ワンクリックでiPhoneの写真などのデータを転送でき、また、他のデータバックアップ・復元・管理機能も搭載されており、ぜひご活用してみてください。

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