iPhone 画面が真っ暗になって動かない場合の理由と解決策
著者 石原 侑人 最終更新日 2021-06-11 / カテゴリiPhoneフリーズ復元
ある日、いつも通りにiPhoneを操作していたら、突然画面が真っ暗になって動かなくなった……これは通称「ブラックアウト」という現象で、こうなってしまうとiPhoneが全く動かせなくなります。
実は、このようなトラブルは珍しいことではなく、多くのユーザーが経験済みのようです。そこで、本記事では経験者の知恵を借りて、iPhoneの画面がブラックアウトしたときに考えられる原因およびその解決策をご紹介します。
iPhoneの画面が動かない理由
このような症状が出ている場合、考えられる理由としては以下の5つがあります。
理由1:iOS システムに不具合が発生した
ブラックアウトは落下による衝撃など、物理的なダメージによって生じることがあります。しかし、皆さんの多くは普通に(落としたりせず、大切に)使っていて急に画面が暗転したのだと思います。
その場合、第一に考えられるのはiOS(iPhoneを動かしているOS)側の問題です。iOSは定期的にアップデートされますが、その際に更新自体が上手くいかなかったりインターネットとの接続が切れたりするとエラーが発生します。その一つがブラックアウトで、システムが修復されない限りは操作不可能となります。
理由2:OSやアプリが最新ではない
あるいは、iOSのアップデートを怠ることによってもこのようなバグが生じます。また、アプリのほうも最新版のiOSに合わせて更新されるので、iOSとアプリの間でバージョンが嚙み合わないと正常に動作しないことがあります。
理由3:iPhoneの電池が消耗している
画面が真っ暗になってしまったら、試しに電源ボタンを長押ししてみてください。それで画面に電池のマークが表示されれば単なるバッテリー不足ですので、すぐに充電しましょう。
あるいはバッテリーの劣化によっても画面が正常に表示されないことがあります。バッテリーの寿命は1~2年と言われていますので、電池残量の減りが早かったりiPhone本体が熱を帯びていたりする場合には、Apple Store や修理ショップで交換してもらいましょう。
理由4:アプリがフリーズして動かない
これは特にアプリをたくさん開いているときによく起こる現象です。というのも、アプリは一度終了させないと他の操作をしているときにもバックグラウンドで動き続けるからです。したがって、この場合は使用しているアプリ以外を閉じることによって解決できます。
理由5:容量不足のため動かない
iPhoneの容量が不足してくると、次第に動作が重くなっていきます。メモリに余裕がない状態で多くのデータを扱う動作(ストリーミングによる動画再生など)を要求すると、iPhoneが処理し切れずに固まってしまうことも。この場合、iPhoneに入っているデータ、アプリなどの見直しが必要です。
iPhoneが動かない場合の一般的な解決方法
上記の理由の中で、思い当たるものはありましたか?次は、iPhoneが動かない場合の解決方法を見ていきましょう。
方法1:iPhoneを強制的に再起動する
iPhoneに関する大抵のトラブルは再起動することで解決します。とはいえ、今回は画面が安定しているので、通常の再起動(電源ボタンを長押し→表示されるスライダをスワイプ)はできません。そこで代わりになる操作が強制再起動です。
iPhone 8以降をお使いの場合、音量を上げるボタンを押してすぐに放し、音量を下げるボタンを押してすぐに放します。それからAppleのロゴが表示されるまでサイドボタンを長押ししてください。
iPhone 7および7 Plusの場合は、Appleのロゴが表示されるまでサイドボタンと音量を下げるボタンを同時に長押しします。
ホームボタン搭載のモデル(iPhone 6s以前)をお使いの場合は、Appleのロゴが表示されるまでホームボタンとトップボタンを同時に長押しします。
なお、どのモデルの方法でも、Appleのロゴが表示された後もボタンを押し続けてしまうと、後述するリカバリーモードになってしまうので注意してください。
方法2:iPhoneのバッテリーを充電する
既に述べましたが、バッテリー不足の場合はiPhoneを充電すればOKです。なお、電源が切れてから時間が経っている場合、あるいはバッテリーが劣化している場合は、再び電源が入るまでに1~2時間ほどかかることがあります。
また当たり前のことですが、ケーブル側に問題(断線、接触不良など)があると、いつまで経っても充電されません。画面が真っ暗のままだと充電できているのかどうか確認できないため、正しく接続できていなかったりケーブルが壊れていたりしても気づかないことがあります。こうしたトラブルを防ぐためにも、丈夫で壊れにくい純正のケーブルを使用しましょう。
方法3:余計なアプリを削除する
端末の容量不足が原因の場合は、不要なアプリを削除するとよいでしょう。ホーム画面を眺めてみて、しばらく使っていないアプリは思い切って削除し、普段よく使うアプリだけを残しておきましょう。一旦削除したとしても必要な時にApp Storeからダウンロードできるので、特に容量が小さいモデルをお使いの方は定期的にアプリを整理することをオススメします。
方法4:iOS バージョンを最新にアップデートする
先ほども述べた通り、iOSのバージョンが古いとWebページやアプリに上手く対応できず、フリーズを起こすことがあります。ですので、iOSのアップデート通知が来たらできるだけ早くアップデートしておきましょう。
手動でアップデートを行う場合は、[設定]>[一般]>[ソフトウェア・アップデート]と開きます。アップデートがある場合はこのような画面が表示されますので、下の[ダウンロードしてインストール]を実行して下さい。パスコードを入力後、しばらくするとアップデートが開始します。
iPhoneが動かない場合の強制終了方法
ここまで一般的な対処方法をご紹介しましたが、それでも改善しない場合には以下の二つの方法をお試しください。
方法1:iPhoneをリカバリーモードにして再起動する
まずは、iPhoneを「リカバリーモード」という状態にして行う方法です。なお、この方法ではiTunesが入ったパソコンが必要なため、まだiTunesをお持ちでない方はダウンロードしてから行ってください。
まず、Lightningケーブルを使ってiPhoneをパソコンに接続します。
次に、iPhoneをリカバリーモードにします。やり方は強制初期化の手順とほとんど同じですが、唯一異なるのがAppleのロゴが表示された後もボタンを押し続けることです。成功すると、iPhoneの画面にパソコンとLightningケーブルのイラストが表示されます。
iPhoneがリカバリーモードになると、iTunes上に次のようなウィンドウが表示されます。二つの選択肢のうち、[復元]を選択してください。
「工場出荷時の設定に戻してもよろしいですか?」と表示されたら、[復元とアップデート]を選択してください。
これでiPhoneの初期化が始まります。
方法2:Tenorshare ReiBootを使って、iPhoneを修復する
リカバリーモードの方法はiTunesが必要なため、普段iTunesを使って同期やバックアップを行わない方には操作が難しいかもしれません。その場合は、代わりにTenorshare ReiBootという修復ソフトを使いましょう。こちらはiOS端末専門の修復ツールで、インストールからiPhoneのリセットまですべて簡単ですので、気楽に使えるのが魅力です。
まず、お使いのパソコンにTenorshare ReiBootをインストールします。次に、Apple純正のケーブルを使ってiPhoneをパソコンに接続します。
デバイスが認識されたら、「あらゆるiOS不具合を解消」下の「開始」ボタンをクリックしてください。
二つの修復モードが表示され、「普通モード」ボタンをクリックします。
最新版のiOSファームウェアが自動的に検出されるので、「ダウンロード」をクリックします。
ファームウェアのダウンロードが完了されたら、「普通モードを開始」ボタンをクリックしてiOSの修復作業を開始しましょう。
修復プロセス中には数分かかります。しばらくすると、修復が完成されます。
注意:普通モードは、データを失わずにiPhoneを通常の操作時の状態に戻すことができます。もし修復に失敗した場合は、高級モードをご利用ください。ただし、高級モードを実行するとデバイスのデータがすべて消去されますので、事前にバックアップを取っていない場合はお勧めしません。
まとめ
iPhoneを落とした・ぶつけたなどの理由でない限り、iPhone ブラックアウトはiOSのバグによって引き起こされます。また、バッテリー切れだと電源が入りませんし、アプリが多すぎて処理落ちすることもあります。本記事で紹介した対処方法を参考にしてください。
なお、こうしたトラブルはiPhoneの(強制)再起動で治ることが多いのですが、それでもダメだった場合にはリカバリーモードやTenorshare ReiBootで修復を行いましょう。どちらもパソコンが必要なのですが、パソコンでの操作に苦手意識がある方は後者のTenorshare ReiBootのほうが簡単でオススメです。是非ご利用ください。