iPhoneデータ復元・活用術

iCloudとは?iCloud Driveとの違い及びiCloud写真を見る方法を解説

Appleユーザーなら一度は耳にしたことがある「iCloud」。そして、最近よく耳にする「iCloud Drive」。 この2つの言葉、似ているようで少し違うんです。どちらもAppleのクラウドサービスですが、一体何が違うのでしょうか?

この記事では、iCloudとiCloud Driveの違いを分かりやすく解説し、あなたのAppleデバイスをもっと便利に使うためのヒントをお伝えします。

︎Part1.iCloudとは?

iCloudは、Appleが提供するクラウドサービスの総称です。iPhone、iPad、MacなどのAppleデバイスで作成した写真、動画、連絡先、カレンダーなど、様々なデータをクラウド上に保存し、 いつでもどこからでもアクセスできる機能を提供しています。

これにより、複数のAppleデバイス間でのデータの同期、万が一のデータ消失時の復元、どこからでもデータにアクセスできるというメリットがあります。また、iCloud Driveを利用すれば、ファイルの共有や共同編集もスムーズに行えます。

︎1.iCloudの主な機能

iCloudは、Appleのデバイスを最大限に活用するための、非常に便利なクラウドサービスです。さまざまな機能が備わっていますが、主な機能をいくつかご紹介します。

  • デバイス間の同期: iPhone、iPad、Macなど、複数のAppleデバイスを持っている場合、 iCloudを利用することで、どのデバイスからでも同じデータにアクセスでき、作業の効率化が図れます。例えば、iPhoneで作成したメモが、自動的にMacにも表示されるといった具合です。
  • データのバックアップ: 万が一、デバイスが故障したり、データが消えてしまったりした場合でも、iCloudにバックアップしておけば、データを復元することができます。 iPhoneの設定、アプリ、データなどをiCloudにバックアップしておくことで、新しいデバイスにデータを移行する際にも便利です。
  • iCloud Drive: iCloud Driveは、iCloudの機能の一つで、ファイルの保存や共有に特化した機能です。Pages、Numbers、KeynoteなどのiWorkアプリで作成した書類、 PDFファイル、画像ファイルなどをクラウド上に保存し、他のデバイスやユーザーと共有できます。バージョン管理機能も備わっており、過去のバージョンに戻すことも可能です。
  • iCloudキーチェーン: パスワードやクレジットカード情報を安全に保管し、Safariや対応しているその他のWebブラウザで情報を自動入力できます。
  • iCloudで探す: 紛失したiPhone、iPad、Macなどを探したり、リモートでロックしたり、データを消去したりすることができます。
  • iCloudメール: Appleが提供する無料のメールサービスです。Apple IDを持っている人であれば、誰でも利用することができます。 しかし、大量のメールを送受信する場合は、有料のストレージプランへのアップグレードを検討する必要があります。
  • iCloudメモ: メモアプリで作成したメモをiCloudに同期し、どのデバイスからでも閲覧できます。
  • iCloudファイル: Pages、Numbers、KeynoteなどのiWorkアプリで作成した書類をiCloudドライブに保存し、どこからでもアクセスできます。
  • iCloud写真: iPhoneで撮影した写真をiCloudに自動的に保存し、他のデバイスで閲覧したり、家族や友人と共有したりできます。
  • iCloudリマインダー: リマインダーアプリで作成したリマインダーをiCloudに同期し、どのデバイスからでも確認できます。
  • iCloud

︎2.iCloudの容量

iCloudには、無料の5GBのストレージ容量が提供されています。しかし、写真や動画、アプリのバックアップなど、データをたくさん保存していると、すぐに容量がいっぱいになってしまうことがあります。 容量が不足した場合は、月額料金で追加のストレージを購入できます。

︎①.iCloudの容量を確認する方法

  • iPhone、iPad、Mac: 設定アプリの「[あなたの名前]」→「iCloud」→「ストレージ」で確認できます。
  • iCloud.com:[iCloud.com]にアクセスし、サインインして確認できます。

︎②.iCloudの月額料金

容量 月額料金(税込)
50GB 130円
200GB 400円
2TB 1300円
6TB 3900円
12TB 7900円

iCloudの料金プランを変更する方法についても、詳しくご説明します。

  • iCloud.comで変更する場合iPhone、iPad、Macで変更する場合:設定アプリの「[あなたの名前]」→「iCloud」→「プランを管理」で希望のストレージプランを選択し、画面の指示に従って手続きを進めます。 (iOS 17以前であれば「アカウントのストレージを管理」>「ストレージプランを変更」をタップします。)
  • iCloud.comで変更する場合iCloud.comで変更する場合: [iCloud.com]にアクセスし、「プランを管理」をクリックし→希望のストレージプランを選択し、画面の指示に従って手続きを進めます。

︎3.iCloudの利用開始方法

iCloudの利用を開始するには、Apple IDを作成し、デバイスの設定でiCloudにサインインするだけです。

  • 手順1: Apple IDの作成または利用して、サインインします。

  • 手順2: 設定アプリの「[あなたの名前]」→「iCloud」で同期したいデータ(写真、連絡先など)のスイッチをオンにします

上記の設定後、デバイス内のデータが自動的にiCloudと同期されます。一部のデータは、手動でバックアップを取る必要があります(例えば、iPhoneのバックアップなど)

Part2.iCloudドライブとは?

iCloud Driveは、iCloudのサービスの一つで、ファイルの保存や共有に特化した機能です。iPhone、iPad、MacなどのAppleデバイスで作成した書類、 スプレッドシート、プレゼンテーション、写真、動画などを、クラウド上に保存し、他のデバイスでいつでもアクセスできる機能です。

︎1.iCloudドライブの主な特徴

  • デバイス間の同期: iPhone、iPad、MacなどのAppleデバイス間で、保存したファイルが自動的に同期されるので、どのデバイスからでも同じファイルにアクセスできます。
  • ファイルの保存: 文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、画像、動画など、様々な種類のファイルをクラウド上に保存できます。
  • 共同作業: ファイルやフォルダを他のユーザーと共有し、共同編集することも可能です。
  • オフラインアクセス: 一度ダウンロードしたファイルは、オフラインでもアクセスできます。
  • バージョン履歴: ファイルの過去のバージョンを保存し、必要に応じて復元することができます。
  • データのバックアップ: ファイルをクラウド上に保存することで、万が一デバイスが故障した場合でも、データを失うリスクを減らせます。

︎2.iCloudドライブのの使い方

  • 手順1: まず、Apple IDを作成する必要があります。

  • 手順2: iPhone、iPad、Macの設定で、iCloudを有効にし、iCloudドライブをオンにします。

  • 手順3: Finder(Mac)やファイルアプリ(iPhone、iPad)から、iCloudドライブにファイルを保存します。

  • 手順4: 共有したいファイルを選択し、共有設定を行います。

iCloudドライブは、Appleデバイスユーザーにとって、非常に便利なファイル管理ツールです。複数のデバイス間でのファイルの同期や共有、バックアップなど、様々なメリットがあります。

Part3.iCloudとiCloud Driveの違いは?

「iCloud」と「iCloud Drive」は、Appleのクラウドサービスで、よく混同されがちですが、それぞれ異なる役割を持っています。 iCloudは、Appleデバイス全体を連携させるための基盤であり、iCloud Driveは、その中でもファイルの管理に特化した機能と言えるでしょう。

機能 iCloud iCloud Drive
主な目的 データのバックアップ・同期 ファイルの保存・共有
保存できるデータ 写真、連絡先、カレンダー、アプリデータなど ドキュメント、画像、動画など、あらゆる種類のファイル
アクセス方法 各アプリを通じて Finderやファイルアプリから
特徴 デバイス間のデータ連携をスムーズにする ファイルの管理に特化し、共同作業も可能

一般的には、iCloudはすべてのAppleユーザーが利用し、iCloud Driveはファイルの管理や共有をより細かく行いたい場合に利用するという使い分けが一般的です。 ご自身の利用状況に合わせて、どちらか、あるいは両方を利用することで、より快適にAppleデバイスを活用できます。

︎Part4.iCloudバックアップから写真だけ復元する方法

iCloudバックアップから写真だけ復元する方法を説明する前に、iCloudの写真を見る方法をご紹介します。iCloudの写真を見る方法は、デバイスや状況によっていくつかあります。それぞれ詳しく解説します。

  • iPhone/iPadの場合:iPhoneやiPadのホーム画面から「写真」アプリをタップします。
  • 通常、iCloudの写真は、他の写真と一緒のライブラリに表示されます。アルバム機能を使って、iCloudの写真だけを絞り込んで表示することも可能です。

  • Macの場合: MacのDockやアプリケーションフォルダから「写真」アプリを開きます。
  • iPhone/iPadと同様に、iCloudの写真は、他の写真と一緒のライブラリに表示されます。

  • パソコン(Windowsなど)の場合: iCloud.comにアクセスし、Apple IDでサインインします。サインイン後、表示されるアプリの中から「写真」を選択します。

iCloudの写真を見る方法は、非常に簡単です。iPhone、iPad、Macだけでなく、パソコンからもアクセスできるため、いつでもどこでも自分の写真を閲覧することができます。 しかし、もしiCloudバックアップから写真だけ復元したいなら、どうすればいいのか?iCloudバックアップは、デバイス全体のデータを圧縮された一つのファイルとして保存するため、個々の写真ファイルを選択して復元することはできません。

Appleの標準機能では、バックアップ全体から特定のデータだけを選択して復元することはできませんが、サードパーティ製のiPhoneデータ復元ソフトを利用することで、写真だけを復元することが可能です。

︎1.iPhoneデータ復元ソフトでiCloudバックアップから写真だけ復元する

iPhoneデータを復元できる専門的なソフトの中で、【Tenorshare UltData】がお勧めします。 Tenorshare 社の【UltData for iOS】を使えば、iCloudの写真をピンポイントで復元できるため、スマホの容量を気にせず、必要な写真だけを取り出すことができます。

iCloudのバックアップは、全てのデータを一括で復元するため、無料の容量では足りず、追加料金がかかってしまいます。しかし、データ復旧ソフトなら、より少ない費用で、必要な写真だけを復元できます。 また、操作も簡単で、スマホを初期化する手間もありません。手軽に写真復元したい方におすすめです。

安全・強力 信頼できるiOSデータ復元ソフト。iOSデバイス本体、またはiTunes・iCloudバックアップから簡単に画像や動画などのデータを復元

  • UltData for iOSを立ち上げ、「iCloudからデータを復元」をクリックします。

    iCloudからデータを復元
  • iCloudにサインインします。

    iCloudにサインインする
  • 「写真」を選択し、「ダウンロード」をクリックします。対象のバックアップを選択し、「スキャン」をクリックします。

    データをダウンロード
  • データダウンロード後、プレビューが表示されます。復元したいデータを選択し、「PCに復元」をクリックします。

    データを表示

︎Part5.iCloudバックアップがない時のデータ復元方法

iCloudバックアップができない場合でも、データ復元を試みる方法もあります。Part4と同様、iPhone/iPad用のデータ復元ソフト【UltData for iOS】を使えば、デバイスから直接データを復元できます。

iCloudバックアップがない場合でも、データ復元ソフトで復元できるのは、デバイス内にまだデータの痕跡が残っているからです。 スマートフォンなどのデバイスは、データを完全に削除するのではなく、**「削除済み」**という状態にします。この状態のデータは、特別なiPhoneデータ復元ソフトを使えば復元できる可能性があるのです。 データ復元ソフトは、デバイス内の記憶領域をくまなくスキャンし、削除されたデータの断片を探し出します。そして、それらの断片を復元可能な状態に復元します。

安全・強力 信頼できるiOSデータ復元ソフト。iOSデバイス本体、またはiTunes・iCloudバックアップから簡単に画像や動画などのデータを復元

  • パソコンでUltData for iOSを起動し、「iOSデバイスから復元」オプションを選択します。

    ultdata-iosを使う
  • ソフトウェアがデバイスを検知すると、「復元したいデータを選択してください」というメッセージが表示されるので、復元したいデータのボックスにチェックを入れ、「スキャン」をクリックします。

    スキャンします
  • 復元したいデータを選択して復元をクリックします

    アプリデータを復元

最後に

iCloudとiCloud Driveは、どちらも便利なクラウドサービスですが、それぞれ特徴が異なります。自分の使い方に合わせて、どちらを使うか、あるいは両方を使うかを選択しましょう。

iCloudのバックアップ機能は、手軽にデータを復元できる便利な機能ですが、必ずしもすべての状況で最適な方法とは限りません。一方、iPhoneデータ復元ソフト【Tenorshare UtData】 は、より柔軟かつ安全なデータ復元を可能にする選択肢として注目されています。

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