EPUBをPDFに変換するには?無料ソフト・アプリ・オンラインツール別に解説

電子書籍ファイル「EPUB」は、軽量かつ柔軟な表示形式で人気がありますが、印刷や共有には「PDF」形式の方が便利な場面も多くあります。特にレイアウトの固定やオフライン保存を重視する方には、EPUBからPDFへの変換が欠かせません。

この記事では、初心者でも簡単にEPUBをPDFに変換できる方法を中心に、フリーソフト・アプリ・オンラインツールなど、目的に応じた最適な手段をご紹介します。

︎Part1. EPUBとは?PDFとの違いを簡単に解説

EPUB(イーパブ)とは電子書籍のための標準的なファイル形式の一つです。正式には「Electronic Publication(電子出版)」の略で、国際電子出版フォーラム(IDPF)によって開発されました。現在はW3C(World Wide Web Consortium)が管理しています。

EPUBとPDFの基本的な違い

EPUBは、電子書籍向けに開発されたファイル形式で、文章の再流動性(リフロー)に優れており、画面サイズに応じて文字の大きさや配置が自動で調整されます。

一方、PDFは印刷向けのレイアウト固定型で、作成時のデザインやフォーマットがそのまま維持されます。

なぜEPUBからPDFに変換する必要があるのか?

  • 印刷したい場合にレイアウトを固定したい
  • EPUBが対応していない端末やアプリで閲覧したい
  • 共有時にファイルの見た目を統一したい

このような理由から、EPUBをPDFに変換するニーズは増加しています。

︎Part2. EPUBをPDFに変換するフリーソフトおすすめ3選

1. Calibre(キャリバー)

Calibre(キャリバー)

Calibreは、電子書籍の管理と変換を一括で行える無料のオープンソースソフトです。EPUBやPDFをはじめ、数十種類の電子書籍フォーマットに対応しています。

重要な機能:

  • EPUBからPDFへの変換(出力設定が豊富)
  • メタデータ編集やカバーデザインの変更
  • 電子書籍ライブラリの管理機能

おすすめポイント:
変換時にフォントサイズやページ余白を細かく設定できるため、PDFの見た目にこだわる方に最適。Windows・Mac・Linuxなど幅広い環境に対応しているのも魅力です。

2. PDFMate eBook Converter

PDFMate eBook Converter

PDFMate eBook Converterは、DRM付きのEPUBファイルにも対応した変換ソフトで、簡単な操作でPDFやMOBIなどに変換できます。

重要な機能:

  • DRM解除機能(合法的に使用可能な範囲で)
  • 複数ファイルの一括変換
  • EPUB→PDF変換時にレイアウト保持が可能

おすすめポイント:
操作画面が直感的で、初心者でも安心。特にKindleやKoboなど、複数端末での閲覧を想定している方には、フォーマット変換の自由度が嬉しいポイントです。

3. Hamster Free eBook Converter

Hamster Free eBook Converter

Hamster Free eBook Converterは、シンプルな操作性で知られる電子書籍変換ソフトです。EPUBからPDFへの変換もサポートされています。

重要な機能:

  • ドラッグ&ドロップでの簡単変換
  • デバイス別の最適化設定(例:iPad、Kindle)
  • 多言語対応(日本語表示あり)

おすすめポイント:

軽量ソフトで動作が速く、パソコンの負荷も少ないため、スペックの低いPCでも快適に利用できます。とにかく「手軽に使いたい」という人におすすめ。

︎Part3. EPUBからPDFに変換するアプリ2選

1. EPUB Converter(Android対応)

EPUB ConverterはAndroid端末専用の変換アプリで、スマートフォンだけでEPUBファイルをPDFへ変換可能です。

重要な機能:

  • ファイル選択から変換までわずか数タップ
  • 変換後はPDFを直接閲覧・保存・共有可能
  • GoogleドライブやDropboxとの連携

おすすめポイント:
PCを使わずに外出先でも素早く変換できるのが大きな魅力。手元のEPUBファイルをPDFとして誰かと共有したい時にも便利です。

2. All PDF(iOS対応)

All PDF(iOS対応)

All PDFは、PDFの閲覧・編集・変換をまとめてこなせるiOSアプリです。EPUBからの変換にも対応しており、Appleユーザーに最適です。

重要な機能:

  • EPUB→PDF変換に対応
  • ページ分割、注釈追加、テキスト挿入などの編集機能
  • クラウドサービスへの直接保存(iCloud, Dropbox等)

おすすめポイント:
変換だけでなく、その後の編集作業も一つのアプリで完結できるので、資料作成やプレゼン用にも役立ちます。iPadとの相性も抜群です。

︎Part4. オンラインツールで手軽にEPUBからPDFに変換

1. Convertio

Convertio

Convertioは、ブラウザ上で使えるファイル変換ツールです。EPUBからPDFへの変換も対応しており、登録不要で利用できます。

重要な機能:

  • ファイルのドラッグ&ドロップで即変換
  • クラウドストレージ(Google Drive・Dropbox)との連携
  • 最大100MBまでのファイルに対応

おすすめポイント:
ソフトのインストールが不要なので、すぐに変換したいときに便利。スマホでもPCでも利用でき、対応デバイスを選びません。

項目 内容
アクセス方法 ブラウザ(PC/スマートフォン対応)
対応フォーマット EPUB→PDF他、300種類以上
メリット インストール不要、どこでも利用可能
デメリット 無料版はファイルサイズ・回数に制限あり

2. Online-Convert

Online-Convert

Online-Convertは、高度なカスタマイズが可能なオンライン変換サイトです。EPUBからPDFへの変換にも細かな設定を加えることができます。

重要な機能:

  • 出力PDFのページサイズ、向き、圧縮などの設定
  • フォント埋め込みやメタデータ編集にも対応
  • ファイルは変換後に自動削除され、安全性も

おすすめポイント:
自由度の高いカスタマイズ機能により、見た目やサイズを自分好みに調整できます。業務用途にもおすすめです。

項目 内容
アクセス方法 ブラウザ(PC/スマートフォン対応)
対応フォーマット EPUB→PDF、多数の変換オプション
メリット 詳細なカスタマイズ、高機能
デメリット 無料版は変換速度が遅い

3. Zamzar

Zamzar

Zamzarは、多数のファイル形式に対応した老舗のオンラインコンバーターで、EPUB→PDF変換もスムーズに行えます。

重要な機能:

  • メール通知機能付きで、変換完了を知らせてくれる
  • シンプルなUIで初心者にもわかりやすい
  • 無料版でも十分な変換回数と機能を提供

おすすめポイント:
メール通知があるため、変換完了まで待つ必要がなく、作業効率を高められます。信頼性の高さもポイント。

項目 内容
アクセス方法 ブラウザ(PC/スマートフォン対応)
対応フォーマット EPUB→PDF、1100種類以上のファイル形式
メリット メール通知機能、信頼性の高さ
デメリット 無料版は1回につき50MBまで

︎Part5. EPUBをPDFに変換する際の注意点とトラブル対策

EPUBをPDFに変換する際、うまくいくと思っていたのに「レイアウトが崩れた」「日本語が文字化けした」など、予想外のトラブルが起きることもあります。ここでは、EPUB PDF変換をスムーズに行うために知っておきたいポイントを紹介します。

レイアウトの崩れを防ぐには?

EPUBは画面サイズに応じて文字の配置が変わる「リフロー型」のフォーマットですが、PDFはその逆で「固定レイアウト」です。そのため、EPUBをPDFに変換すると、行間や画像の配置がずれることがあります。

対策:

  • 変換前にEPUBのレイアウトを確認し、適切なソフトで変換する
  • CalibreやPDFMateなど、出力設定が細かく調整できるツールを使うのが安心です

日本語の文字化けに注意

一部の無料ソフトやアプリでは、日本語に完全対応していないこともあり、EPUBからPDFに変換すると文字が「□□□」のように表示されることがあります。

対策:

  • 日本語対応済みのツール(たとえばPDFMate eBook Converter)を選ぶ
  • 変換後のファイルを一度開いて確認し、必要があればPDF編集ソフトで補正する

DRM(著作権保護)付きのEPUBには注意

市販の電子書籍ファイルにはDRMが施されており、そのままではepub を pdf に変換できないこともあります。

この場合の対策:

  • DRM解除に対応した正規ソフトを使う(※私的利用の範囲に限り合法)
  • フリーの変換ソフトではなく、有料の変換サービスを検討する

変換時の注意点:

  • ファイルサイズの制限を確認する:オンラインツールでは特にサイズ制限があります
  • 著作権に配慮する:DRM解除は私的利用の範囲内で行いましょう
  • バックアップを取る:万が一に備えて元のEPUBファイルは保存しておきましょう
  • 変換後は必ず確認:特に表や画像、日本語の文字表示を確認してください

︎Part6. 変換後のPDFをさらに編集したいときの方法

EPUBからPDFに変換しただけでは、使いやすい状態にならないこともあります。たとえば「注釈を入れたい」「いらないページを削除したい」など、PDFをさらに加工したい場面もあるでしょう。

そんなときに役立つのが、Tenorshare PDNobです。

JustPDFの代わりソフトTenorshare PDNob

Tenorshare PDNobとは?

Tenorshare PDNobは、変換後のPDFファイルを自由に編集できる多機能ツールです。以下のような作業が簡単に行えます:

  • テキストの追加・修正
  • 不要なページの削除やページ順の入れ替え
  • コメントやハイライト、手書きメモの挿入
  • PDFへのパスワード設定・解除

こんな人におすすめ

  • EPUBからPDFファイルに変換した後に細かい修正をしたい人
  • プレゼン資料として使うため、装飾や注釈を加えたい人
  • 公式文書として仕上げたい人

実際の活用シーン

例えば、学校の教科書EPUBをPDFに変換した後、重要箇所にマーカーを引いたり、説明を加えたりするのに最適です。また、業務資料に署名や注釈を入れるといった作業にも対応しています。

Tenorshare PDNobは単なるPDF編集ツールだけでなく、OCR機能も搭載されています。これにより、画像ベースのPDFファイルでもテキスト検索や編集が可能になります。EPUB→PDF変換後に文字が画像化されてしまった場合にも便利です。

︎まとめ. 自分に合ったEPUB PDF変換方法を選ぼう

EPUBをPDFに変換する方法は、フリーソフト、アプリ、オンラインツールとさまざまです。それぞれにメリット・デメリットがあり、用途や環境によって最適な方法が異なります。

  • PCで細かく設定したい方 → Calibreなどのフリーソフト
  • スマホで手軽に変換したい方 → 専用アプリ(EPUB Converter など)
  • インストール不要でサクッと変換したい方 → Convertioなどのオンラインツール
  • 変換後に編集もしたい方 → Tenorshare PDNobで仕上げ

ぜひ自分に合った方法を選び、電子書籍ライフをより快適に楽しんでください。

AI搭載のPDF編集ソフト‐PDNob PDF Editor
  • スマートAI: PDFの読み取りから要約、インサイト抽出までを従来より300倍の速さで実現。
  • フォーマット変換: PDFをWord、Excel、PowerPoint、画像、PDF/A、テキスト、EPUBなど、30種類以上の形式に変換可能。
  • PDF編集: テキスト、画像、透かし、リンク、背景の編集に加え、PDFの結合や保護など100以上の編集機能を搭載。
  • PDF注釈: ステッカー、ハイライト、アンダーライン、図形、スタンプなど、200種類以上の多彩な注釈ツールを提供。
  • OCR機能: スキャンしたPDFを99%の精度で、編集や検索が可能なデータに変換。

EPUBをPDFに変換するには?無料ソフト・アプリ・オンラインツール別に解説